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老大学生奮闘記#5 数学の問題

 

 数学は構造の学問です。家は構造を持っていますから建てる前に図面で表します。

その時定規とコンパスを使いますが、そこには目盛りがあります。それを読み取って紙の上に写す。

このためには数学が必要となります。

しかし機械の設計は、家のようにただそこにあるだけではありません。作業をする機能がなければなりません。

これらを正確に設計するためには精密な計算が必要となるのです。

 

 現在の宇宙論はこの考えを適用して宇宙を考えようとしています。すると当然、誰がその設計図を描いたのかという問題が起こります。

 

 神さまが宇宙を設計されたと言えば簡単です。ところが科学はそうした方向には進んでいないのです。

研究が進んで、宇宙の構造を解明し、宇宙方程式と言う式を立てることが出来れば別に神は必要ないという方向に向かっています。

 

 なぜならそれは神は信仰の問題だからです。信じたくない人に信仰を強要することは出来ません。

では、神を科学的に実証することは出来るのか、それも無理です。

ただ自然を研究すればするほど、そこには精密な構造があることが年々明らかになってきています。

僕は思うのです。科学者は神様から追い詰められていると、しかし信仰は理性によって強硬に退けられているのです。

 

 「こんなすごい自然を造られたのは神様に違いない」と、こう考えればいいだけのことです。

これを阻んでいるのが、現代数学から導かれる数空間、すなわち数学的世界観です。この世界観は一言でいうと唯物論的です。機械論的世界観、要素還元主義ともいわれている理論です。

 

 この理論を覆すためには新しい数学が必要とされます。

それはちょっと数学的知識があれば誰にでも作れるものです。でも神を信じている人が作らなければだめでしょう。ところが未だに出来ていません。それで僕が作ろうと息巻いているのです。 

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コメント: 1
  • #1

    よしこ (月曜日, 07 10月 2019 23:38)

    このようなアプローチと考え方があるということを教えて頂き感謝です。
    必要とされる新しい数学のために、先生にご労頂いていることも感謝です。
    でも、『それはちょっと数学的知識があれば誰にでも作れるもの』とありますが、
    まだまだわかりづらいものがあります。
    先生の研究が用いられますよう、お祈りさせて頂きます。